山崎龍一(Ryoichi Yamazaki)

CV

1976年生まれ。現在、東京に暮らし、制作を行っている。

2006年から、日本のみならず、フランス、韓国、台湾など世界中で様々なグループ展覧会やアートフェアに参加している。また、2001年には国際瀧富士美術賞、2007年にはNEXT DOOR T&G ARTS賞を受賞している気鋭の彫刻家。

山崎は、Culture-bound syndrome(文化依存症候群)という対人恐怖症や摂取障害など社会や文化環境による心の病気に着目し、現代のぎこちない人間関係をテーマに制作をしている。山崎が生み出すこどものような人物は、大きな目を持ち、その表情から、不安げや恥ずかしげな印象を与える。また、鑑賞者に向けられる視線や仕草からは、こちらへの興味も感じさせる。しかし、これらの作品が着用している大きめの白いパーカーが、自分と他者との社会的接触を避けようとする心の壁を表現しているなど、山崎は、作品を通して人と人との微妙なコミュニケーションの距離感を表現している。