関根直子 | 線・色・イメージ | Ligne – Couleur – Image | 6月10日 ー 7月31日

2021年6月10日からピエール=イヴ・カエーギャラリーにて、日本人アーティスト関根直子の個展「線・色・イメージ 展」が開催される。

Naoko Sekine - Sense of Layer
Sense of Layer (2021)

関根直子は紙や鉛筆、シャープペンシル、練り消しゴムなどのごく身近な描画材を使い、一見シンプルな作品を通してドローイングのあらゆる可能性を探求するアーティストである。

関根直子は大学では、油絵学科を専攻していたが、その定型化した制作方法に違和感を覚えたことから、表現方法の基本的要素「線」、またその表現と「見る」という行為の関係性に着目し作品を制作する。そして、2000年代頃から、彼女は紙面を完全に覆うほど多数の線で構成される作品の制作を開始し、そこに抽象的な表象が加わることもある。例えば、初期の作品では、建物や部屋の一 部、あるいは山のような形が描かれていた。光や影、動きなどのニュアンスの戯れにより、制作した抽象的なモノクロの作品が「霧の風景」のようなイメージを彷彿とさせる。

関根の作品は時間とともに進化してゆくものだが、一貫性を保っている。灰色の色合いに微妙に色が追加されたり、新しいツールが使用されたりすることもある。しかし、線の振り付けは常に関根の作品の特徴のリズムである。並置されたハッチングから点線まで、コンマからジグザグまで、関根の描かれた風景は単なる目の前に広がる景色だけでなく、鑑賞者がそれを観てイメージするものでもある。

Naoko Sekine - Upside Down Horse
逆さまの馬 (2020)

線に当てはまることは、ドローイング全体にも当てはまる。継続性と隣接性は密接に関連しており、時間と空間が融合するような「間」の大切さも感じられる。鉛筆のタッチで画面全体を埋め、練り消しゴムを使ってモノクロム の静謐な流れを表した空間を紙面上に出現させる作品である。

こうして、最近では意識や感覚それ自体をモチーフとして絵を描くことはできないかと考え作品が生まれてくる。関根の作品は音程、リズム、脈動の概念を浮き彫りにする。哲学的野心に駆り立てられた作品は鑑賞者の中にある記憶の再構成を促し、我々の目が様々な組み合わせや関連を捉え、頭の中に絵画を進化させる。

要するに、関根直子の絵画は鑑賞者の風景の見方に挑戦しているものである。現在、日本の美術館や多くの美術品収集家の注目を集めている。

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