オリビエ・オーブリー | « Rose ici, vert là-bas » | 会期延長 2020年1月11日まで(2019年9月12日 – 11月2日)

 

 

 

 

 

リール出身の画家オリビエ・オーブリーは、日本を襲った人的または自然災害に強い影響を受け、景観を失って行く事への懸念から、日本の風景のインベントリ作成を決断する。これは緊急事態だ。

制作方法はとても独特で、彼のアシスタント矢野智巳がグーグルアースで見た風景を叙述し、彼はそれを聞くことのみによって作品を作り上げてゆく。彼自身が日本へ行くことも、日本についての写真などを目にすることもない。スケッチの線は素早く、決定的。これは緊急事態だから。

下絵の上に油絵具を何層にも重ねながら、モノクロームな作品を仕上げてゆく。ここでもまた素早さが制作の基本だ。油絵の具が乾く前に、想像した風景の稜線を掘ってゆく。書道と同じように、訂正も後戻りもできない作業だ。時間を無駄にしてはいけない。これは緊急事態だから。

 

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